Little Glee Monster アサヒのオールラウンダー化
驚異の成長
ここ最近のアサヒを見てるとそう思えてくる。
5人体制になってからの凄まじい伸びは誰が見ても分かるだろう。
Little Glee Monster アサヒ。一番右側。メンバーカラーは黄色。
彼女の歌声のオールラウンダー化が止まらない。
従来のイメージ
私がアサヒに対して抱いていたイメージを時系列順に並べてみた。
①リードボーカル・ソロパートが少ない。
②可愛らしい曲やバラードに強い。
③ハモリが上手い。
①は6人体制のときに感じた。リトグリ自体、「最強歌少女オーディション」の合格メンバーで結成されたグループなので、誰がリードボーカルをしてても申し分ないはずだった。人数が多かったのもあると思うが、やっぱり全員見ても少なかったように思えた。
②は6人でも、5人体制の最初の頃も思った。
6人時代の楽曲で言うと、「春夏秋冬」と「オレンジ」
5人だと、「Close to you」と「幸せのかけら」
声質的にこれらのジャンルと相性が良いのだろう。
前者はアサヒの普段の可愛らしい話し声がよく活きていると思う。バラードは苦しそうな(技術的にではなく、歌詞の心情的に)歌い方をすることがよく見受けられた。
③これは5人になってから。
昔は同じパートを複数で歌うことが多かったが、今は(ほとんど)1パート1人で歌っており、誰がハモっているのか分かりやすくなったからかもしれない。
それでもやっぱりアサヒは上手だと思う。
アサヒのハモリは主張してこない。自然に聴こえる。
個人的にハモリが上手い人は音程がとれてるのはもちろん、リードを引き立てるように歌っていると思う。だからといってすべて弱く歌うわけではない。オススメしたいのが2曲。
・ギュッと
サビの芹奈リード+アサヒ下ハモ。
ハモリは弱めに優しく。これによって透明感が生まれている気がする。
・明日へ
Cメロの芹奈リード+アサヒ上ハモ
うって変わって力強く、感情をこめて。この曲がメッセージ性の強いものに。
ハモリの強弱とか歌い方を曲によってここまで歌い分けているのが凄いと思った。
でもこんなものじゃなかった。
5周年記念EPで見せた新しい姿
これを聴いてぶったまげた。 このEPだけでブログ書けるぐらい。
CDショップで試聴して、即買ってしまった。特にM1,M2が凄い。
M1. I Feel The Light
グラミー賞を何度も受賞している世界的アーティストEarth, Wind & Fire とコラボしてLAでレコーディングされた曲。ブラスが効いていて、リトグリの楽曲には今までになかったファンキーな曲調が特徴である。
曲調としての新しさもそうだが、私はアサヒのソロパートの歌い方が引っ掛かった。
気づいていないだけで 巨大な力
まず、低音域をしっかり歌い上げていること。
イメージの部分では書かなかったが、アサヒは地声が高く、低音、特にリードの時の低音域を苦手としている印象があったので、驚いた。
そして大人の色気漂う歌い方。可愛らしさを封印した歌声。こんな表現ができるようになったのか、と目を見張った。
多分実際ショップで聴きながらそういう顔をしていたと思う😲
M2. 愛しさにリボンをかけて
コカ・コーラの2019ウィンターキャンペーンで放映されていた曲。
クリスマスにぴったりのバラードで、歌声の重厚さが効いていて気持ちがいい。
この曲は、コーラスのプロであるリトグリでも苦戦したようで…
実はこの曲、コーラスがめちゃくちゃ複雑なのでレコーディングにものすごく時間がかかったんですよ。音と音がぶつかる箇所も多いし、レコーディング中で自分がどこを歌っているのか不明になるくらい複雑で、「どう重なり合うんやろう?」みたいに不安になることもあったんですけど、…
Little Glee Monsterが語る、Earth, Wind & Fireとの共作で得た自信「自分たちが目指すところはこれなんだ」 - Real Sound|リアルサウンド
それでも練習を重ねて、5人の綺麗なハーモニーを生み出した。
『THE FIRST TAKE』でも披露されていて、1発撮りだと思えないほどのクオリティだ。
Little Glee Monster - 愛しさにリボンをかけて / THE FIRST TAKE
この曲はアサヒのリードパートが目立つ。1A、2B、落ちサビ…etc
同じバラード曲でも、歌い方は決して苦しそうでなく、優しさや温かみが感じられる。
Nコン2020の課題曲の「足跡」の出だしもそう。
また、サビの追っかけ部分"愛しさに" "かけたら"のかれん+アサヒのハモリがばしっと合いすぎていてほんとに聴き心地が良い。
オールラウンダー化とは
低音域から高音域まで。
コーラスからリードボーカル、ソロパートまで。
加えて幅広い表現力。
何でもできるようになってきているのを見て、"オールラウンダー化"と名付けてみた。
いくら歌が上手いと言えど、相当の努力を重ねたんだろうなぁと思う。
変貌を遂げたリトグリのアサヒ。
私としてはこれからアサヒが、かれんやMAYUが担っていた最も低いハモリパートを歌ってくれる日が来るのを楽しみに聴いていきたい。