アイドルグループ "嵐"
日本のトップアイドル
間違いなく、今さら紹介する必要のない歌手No.1である。
メンバー1人1人の名前が世間にしっかりと認知されている希有なグループ、嵐。
ジャニーズだからビジュアルに注目が集まりがちだが、
アイドルというフィルターをかけなくても凄い人たちだと私は思う。
レコーディングからそれぞれがまるまる1曲歌っているし。
だから今回は歌手、"嵐" として、彼らの歌声についてさらっと書いていきたい。
個々の歌声
大野智
曲ごとに歌声を使い分けるプロ。どんなジャンルでも巧みに歌ってみせる。
詳しくは別の記事を書いているのでそちらを参考に↓
yakkofeemusiclog.hatenablog.com
こういう風に歌えるのは音域の広さも関係しているんだと思う。裏声はめったに使わず、高音の伸びが気持ちいい。逆に、昔は「truth」など低音域をメインとする曲だと少し歌い辛そうに聴こえたが、現在はそれもなくなり完全無双に。
もちろん、ビブラートにしゃくり、ファルセットなど歌唱技術もしっかり備えている。
大野を見ているとアイドルは、アイドルである前に歌手なんだということに気づかされる。
*すでに過去記事で書いているので、紹介しきれなかったオススメ曲を。番号は過去記事参照。
ROCK YOU :Aメロワンフレーズ目の甘い歌声。 ①+③の③寄り
夏の名前 :切なさ寂しさがジワジワ染み渡っていく声。
two(ソロ) :Cメロ圧巻のロングトーン。 ②+③
櫻井翔
地声の低さや歌声の絶妙なかすれ具合がこのグループの中では貴重な存在。
ラップは力強く、声量もしっかりと出ている。ラップ以外の歌唱では声の抑揚がそこまでない分、誰の声とも合わせやすい性質を持っているように思う。安定感のある歌声がどこか落ち着く。
帝王感もあり、真面目感もある、まさに櫻井翔そのもの。
Still… :ラップ詞と歌声の力強さが相まって、背中を押してくれる春らしい曲に。
Green Light :太くどっしりした声。2Aのかすれ具合が渋い。
Doors ~勇気の軌跡~:1Aソロの落ち着き。
二宮和也
けっこうオールマイティーに歌えるイメージがある。
透明感のある綺麗な歌にもできるし、あえて出す雑味がいい仕事をしている気がする。エッジボイス・がなりがとても上手い。高音域を得意としていて、昔から上ハモを担当することが多い。
加えて歌のリズム感が抜群に良い。
二宮の歌声が緩和剤になっているなぁと思う瞬間もあり、そういった点で嵐のバランサーともいえるのかもしれない。
Summer Splash! :ラップでがなったりタメたり、リズム感の良さが分かりやすい。
「未完」 :全体的に雑味を加えて感情的に歌い上げている。
虹(ソロ) :透明感と優しさが溢れている。
松本潤
近年ハモリに徹するようになってきている。普段は特徴的な声をしているけどハモリの時にその癖は消して、メインをしっかり引き立てる。彼がその役割を担い始めてから、嵐の歌のレベルは格段に上がった気がする。
私がおすすめしたいのは彼のミックスボイス。ほんとに綺麗。ただあんまり聴ける機会がないのが残念。「未完」とかでちらっと聴ける。
夜の影(ユニット) :ミックスボイスもハモリも聴ける。
お気に召すまま :ハモリがあることによってCメロにきらびやかさが。
Find the answer :大サビの大野とのツインボーカル。主役級のハモリ。
相葉雅紀
メンバーからも定評があるファルセット。
それが理由なのか、少し高いキーのパートを任せられがちだが、実は低音のセクシーさにも注目してほしいところだ。 どちらの場合も鼻を抜ける声がポイントになっているように思う。
バラード調などの落ち着いた雰囲気の曲が似合う歌声。
歌とバラエティーで一番ギャップがあるのは実は相葉かもしれない。
Sugar :冒頭のフェイクとCメロでどっちも聴ける。
虹のカケラ ~no rain, no rainbow~:松本とのCメロ。ファルセット。
UB(ユニット) :Aメロの低音。
5人の歌声
1人1人の歌声を辿ってきてわかるようにやっぱり個性がある。
昔の歌声はぶつかり合いだった。
今は、まとまって歌ったりユニゾンにしたりすることで"温かみ"や"アットホーム感"が生まれる。象徴的なのは「ふるさと」。
長年共に歌ってきたから、歌の技術だけでは語れない"なにか"があるように思えるのだ。
活動休止まであと半年。だからあえてこのタイミングにイントロダクションを出した。
今この瞬間の嵐5人の歌を耳にねじこみたい。