ライブレポ 嵐 『This is 嵐 LIVE 2020.12.31』第2部
ノンストップ・エンターテイメント
『This is 嵐 Live 2020.12.31』の後半戦を一言で表すとしたらこんな感じ。
私のネーミングセンスはイマイチだけど、文字通り終盤にかけて駆け抜けていた。
前半のライブレポはここから↓
yakkofeemusiclog.hatenablog.com
もう一度セトリも載せておく。
セットリスト
〈前半〉
1. ワイルド アット ハート
2. サクラ咲ケ
3. SHOW TIME
4. Party Starters
5. 言葉より大切なもの
6. GUTS!
7. 風の向こうへ
8. いつか秒針のあう頃
9. つなぐ
10. Turning Up
11. Do you…?
12. 明日の記憶
13. One Love
14. Love Rainbow
15. Step and Go
16. エナジーソング ~絶好調超!!!!!~
〈後半〉
17. Whenever You Call
18. 台風ジェネレーション -Tyephoon Generation-
19. PIKANCHI★★DOUBLE
20. 君のうた
21. A・RA・SHI
22. Monster
23. 迷宮ラブソング
24. マイガール
25. Happiness
26. 感謝カンゲキ雨嵐
27. The Music Never Ends
28. Love so sweet
ーそれでは第2部・最終章の開幕。
ライブレポート・後半
東京の夜景を映したVTRと、リーダー・大野の語りが流れる。
"僕らの想いがみんなに届くよう 心を込めて
『This is 嵐 LIVE』最終章、始めます。"
Part4
そう残し始まったのは「Whenever You Call」。MV同様夜景をイメージしたライティングに照らされて少し大人びたバラードを歌いあげる。
「台風ジェネレーション -Tyephoon Generation-」の入りの二宮のセリフ、
"さよならじゃないよね、また会えるから" は、確信にも近い、強い言葉だった。
タイムワープしているような背景映像の中でその重みをより感じた。
次の曲からは私はちょっとした泣きゾーンに入る。
「PIKANCHI★★DOUBLE」は私の好きな嵐の楽曲の中で上位に入る曲。
嵐5人それぞれの昔の写真が流れるスクリーン。
歌詞からも、少し苦しそうな歌い方からも過去と未来、そして今の間で揺れ動く主人公が脳裏に浮かぶ。
その人々はこの時嵐たち本人であり、彼らのファンなんだと思った。
Cメロの各ソロパートでは歌っている人の歩いた道がメンバーカラーで彩られ、一人ずつつながる。そして星を描く、というのがシンプルだけど素敵な演出。
"あの時 そしてあの場所から今" と歌詞を変えたのは今まで過ごしてきた月日を大事にしている証のように思えた。
- provided courtesy of iTunes
そして手書き歌詞のぬくもりを感じる「君のうた」と続く。歌終わりにギュッと集まり記念撮影をするシーンが微笑ましい。
しんみりとした雰囲気を奮起させるかのように、ヒッピーなベースのスラップ=「A・RA・SHI」のイントロが流れ、ここからはややメドレー形式で次々と曲を披露していく。
「A・RA・SHI」はこれまた事前に集めた声でいつものC&Rを再現。
明るい曲が続くかと思いきや「Monster」でギャップにやられ、
「迷宮ラブソング」では欲しい言葉をもらって、手を引いてもらい
歴代のライブ映像と比べながら優しい歌声を堪能できた「マイガール」、
多幸感たっぷりの「Happiness」、
そして最後に「感謝カンゲキ雨嵐」を。
嵐にはサプライズでファンからのリアルタイムメッセージがドームの天井に溢れ出す。
それを見上げながら、感じながら、感極まりながら、応えるようにして歌っていたのが印象的だった。
- provided courtesy of iTunes
このパートは楽曲ジャンルの緩急が凄くて感情が全然追い付かない。
気づけば泣いたまま笑っていた。
挨拶
普段はこの部分詳しく書かないけど今回は特別。
嵐からの最後の言葉。心に残ったキーワードだけを抜き出してみた。
櫻井翔：いつか、また
大野智：またね。
二宮和也：まだイジりたかったし、もっとツッコミたかった
相葉雅紀：この4人は人間としてトップなんだなって
松本潤：嵐は夢、この夢の続きを
1人ずつ順番に話していき、全員が嵐への想いと沢山の人への感謝を述べていた。
Part5
ライブは終盤。
最新アルバムのラスト曲「The Music Never Ends」をここで披露する。
ミュージックステーションで歌った時にはこの曲を僕らの思いが詰まった曲だと表現していた。
この時はまだ最新アルバムをちゃんと聴き込んでなくて、歌詞も把握していなかったけれど、ある部分に引っ掛かった。
"かけがえない 触れては温かくて"
まさに嵐の楽曲の真骨頂。ファンの気持ちも代弁しているような言葉に思えた。
そしてCメロ。そこからこの曲の終わりまでがこのライブのハイライトだったと個人的には思っている。
"どうしようもない 悔しさ影を落とす日も"
身を捩じらせながら感情を爆発させるように歌う櫻井。呼応するかのようにそれぞれ歌声が乱れていく。
完璧なエンターテイメントだったが良い意味で崩れた。頑なに終わりを感じさせないように突っ走ってきた彼らが"終焉"を感じさせた瞬間だったと思う。
そんな中いつもに増して透明感があるリーダー・大野の落ちサビの歌声。
光として集まったファンの声が重なるシンガロン。
すべてにおいて愛おしかった。
- provided courtesy of iTunes
最後の曲に選ばれたのは「Love so sweet」。
今までもさんざん「この曲は重要な局面で歌われてきた」と書いてきたが、ここでもそうだった。(過去記事参照↓)
yakkofeemusiclog.hatenablog.com
もうこの時には涙で前が見えない状態で、ここで一番好きな曲がぶっこまれてこれでもかってぐらい泣いた。
ということであんまり記憶がない。
5人が互いに目を合わせながら、笑顔で歌っていた。なんかもう幸せだなと思った。
- provided courtesy of iTunes
アウトロが長めに流れて、肩を組みながら階段を上っていく。
その途中で振り返り、手を繋いでその手を上に掲げる。
まばゆい光が5人を照らし始め、やがてその光の中に消えていった。
嵐が去った後には、青空に綺麗な虹がかかっていた🌈
Ending
嵐がいなくなった後に残ったキラキラ、ファンを示す無数の光が中心のミラーボールから天に昇り、オープニングで登場したUFOに集まっていく。
それが弾けて、光が全世界に散らばっていった。
…というところでライブ本編は終了。23:20ぐらいだったかな？
ライブのロゴを背景に『This is 嵐』をBGMとしてファンから嵐に送ったメッセージがエンドロールのように流れる。まだ何かあるのではないかと願う人たちからの声は止まない。
2020年12月31日が終わる数分前に突如BGMがデビュー曲の「A・RA・SHI」に切り替わった。
曲おわりには、たった今書いたと思われる嵐5人からのメッセージが映し出された。
0:00になると「ご視聴ありがとうございました。」と表示が変わる。
そして嵐は活動休止に入った。
21年間の集大成
挨拶ではしっかり話していたけど最後に涙がこぼれた翔くんがいて、
ほっとして穏やかな表情でいたおおちゃんがいて、
言えないと言っていた本音が溢れ出したニノがいて、
半泣きの状態でもなんとか泣くのをこらえようとした相葉ちゃんがいて、
絶対泣かないと思われていたのに涙が止まらなくなった松潤がいて。
ひとりひとりの表情と言葉は違っても、その根底には互いを想い合う気持ち、気遣いが見え透いていて、単純に "仲が良い" では表せないほどの関係が嵐には詰まっていた。
そういうものが色濃く写し出されているから嵐の楽曲は温かい。
活動休止にあたってこのライブで直接嵐が伝えた言葉は少なかった。
でもその分、夢、希望、感謝、励ましなどありったけの想いを込めて歌を届けていたように思う。
日常に一番寄り添える形として、嵐がいない時も思い出せるように。
"あなたの胸の奥で今日も歌い続ける" "時を越え 何度だって響く" のだ。
このライブを踏まえて私は、嵐がこの先戻ってきてくれても永久休止のままでもどちらでもいいと思った。
私は活動休止の際の時点で全員が「また。」と言ってくれただけで嬉しかった。十分だった。
21年間の集大成はこんなにも温かくて素敵なものだったから。
嵐の歌を聴けば大丈夫だって思える。
要するに嵐は最高のグループってことだ。昔も今もそしてこれからも変わらずに。
