「抱擁」-ARASHI LIVE tour 2017-2018 「untitled」イチオシ曲
今、嵐のライブ公開に、異常にテンションが上がりすぎているので、このまま書いていこうかと思っています。
2020/4/11のAM11:00に『ARASHI LIVE tour 2017-2018 「untitled」』が公開された。私も友人に勧められて見て、あまりの凄さに自分でBlu-rayを買ってしまったという経緯がある。もともと私は毎回CDやDVDを買うようなタイプではないので、そのぐらいの衝撃があったのだと思う。
いやーこれはもっと多くの人に見てもらいたい。
好きなシーンは沢山あるが、厳選に厳選して「抱擁」を一押しとして紹介する。
興味がそこまでない人にもパッと見てもらうためにこの1曲に絞った。
今回はこのライブの「抱擁」曲中に表現された楽曲/アイドルとしての良さ、それぞれの面から語っていきたい。
楽曲の良さ
そもそも嵐がこのようないわゆる大人っぽい楽曲を歌っているイメージが世間には浸透していない気がする。嵐といえば、アップテンポの「A・RA・SHI」だったり、明るい「Love so sweet」,「Happiness」、暗い、怪しげな「truth」,「Monster」あたりがおそらく代表曲と言えよう。
「抱擁」はそれらとは一線を画す。ベースが軸となっているといっても過言ではない楽曲だ。そこに大人っぽさ、オシャレさを見出しているように感じる。ここまでは音源でも分かる。
このツアーも生バンド、生オーケストラと共に行っている。
だから重低音のベースもよく聴こえる。心なしか音源よりも数倍カッコよく聴こえる。
本音を言うと楽器隊もじっくり見てみたいところだ。
ライブだからこそ、この楽曲の良さがわかるのはここからだ。
イントロに入る前に、スーッと吸い込まれるような音が追加されている。もちろん音源にはない。これがあることによってイントロのインパクトある入りが引き立っているように思える。
その後のAメロは大野君のソロパートだ。これが正解。本当に大正解。
相変わらずの音程の正確さに加えて、甘い歌声。適度な声のかすれ具合。楽曲の世界観を引き出している。
この曲の前は、大野君のソロダンス→つなぐ→抱擁 という流れで、大野君だけ運動量が多い。音源では透明感があるが、この運動量によって出た息づかいも歌声につながっているのだろう。
次のポイントはサビ。嵐のユニゾンはそれぞれの声の個性があるのにも関わらず、まとまって聴こえる。この曲のサビはおそらく松潤がハモリだろう。ある時期から松潤はハモリに徹しているようで、それがまた嵐の歌声を支えているのだなーと思う。「untitled」ツアーはこのハモリが聴こえやすい曲が多く、それがツアーの1つの特徴だと勝手に思っている。
そして二宮・松本の上下コーラスも見逃せない。サビやCメロ部分で歌っているが、それぞれ高音・低音のハモを担当しているのが多いこともあり、安定感抜群だ。Cメロ部分は音源とは違って、少し荒っぽさが出ていて、この曲の表情が変わって見える。
とりあえずこんなところだろうか。いやあフルで聴きたかった。
アイドルとしての良さ
ここからはうって変わって、アーティストとして見ていた嵐をアイドルとして捉えてみる。
効果音とともに前の曲「つなぐ」の衣装を脱ぎ捨てる。そこからがこの曲のはじまり。
タイミングが完璧。なんかもう美しい。
イントロ頭のジャンプに向けて整えている姿からもけだるさが感じられる。
このツアーでこの曲はダンスがほとんどなく、フリーが多いが、一つ一つの動作からにじみ出る色気が日本中を虜にするアイドルだなあと思う。
最大のポイントは衣装だと思っている。この衣装だったからこそ、嵐が、この曲が何倍も格好良く見えたのだと思う。シックな色のとろみのあるシャツに、黒のスキニーパンツ。踊りの部分でウェーブ?うねり?のある振りを引き立たせ、大人っぽさを前面に出しているように感じた。
嵐のイメージが覆った
このライブツアーを見るまで、私は嵐を気さくな近所のお兄さん感覚で見ていた。
テレビの中のイメージがあったからだ。
「抱擁」はそれを覆した。
新しいアーティストとしての嵐、アイドルとしての嵐を見ることができた。
この曲は嵐が全員30代となったから成立したのかもしれない。
気になった方はぜひ、この曲の部分だけでも見てほしい。
そのうち見れなくなってしまうかもしれないので。