アイドルグループ"私立恵比寿中学"
「永遠に中学生」がコンセプトの実力派アイドル
2019年に結成10周年を迎えた、私立恵比寿中学。
なによりも「歌う」ということに自信と誇りを持っているアイドル。
6人体制になってからの進化が半端ではなく、音楽との向き合い方が真剣そのもので、ほとばしる情熱が見える。
レコーディングでは嵐同様、1人1人がまるまる1曲歌う形態をとっている。
最も熱を入れているのは、きっとライブ。
「見てほしい」より「聴いてほしい」と言いたくなる、歌手"私立恵比寿中学"の彼女たちの歌声について自分なりに書いていきます。
個人の歌声
真山りか
エビ中の歌の土台となるような歌声。
オールラウンダーであり、音域の広さには脱帽でしかない。結構高い音を出しているはずなのに、どこか低い気がしてしまう。ファルセットになっても裏返り方がスムーズで、気持ちいい。
大人っぽい・エッジの効いた曲は真山が抜群に上手い。パワフルでもある。小さい体にどこまでパワーが秘められているのやら。
愛のレンタル :フィーチャー曲。大人の色気がダダ洩れで声の低さと曲の相性が絶妙。
まっすぐ :2AソロパートとCメロ歌詞"奇跡"の裏返り、高低差。
青い青い星の名前 :全体的に声質とマッチ。特に"回っているのかい"の歌い方。
安本彩花
表現力がずば抜けている。1曲1曲にしっかりと馴染む歌声。
詳しくは過去記事で↓
yakkofeemusiclog.hatenablog.com
過去記事で紹介しきれなかったのが、「自由へ道連れ」。歌い出し。淡々と無機質な感じがあるけどちょっぴり感情こもっているという、何とも言えない不思議な雰囲気が大勢の人を引き込んだのではと思う。
ここではリズム感メインで。間の取り方というか、休符の使い方というかが、予想外なのにしっくりくる。彼女はラップ詞を鮮明に聴きとれるように歌い、なおかつラップの難しいリズムを崩さない。
だから言葉数が多いパートは、安本。
シンガロン・シンガソン :2Aで言葉数も多く間合いも難しいが見事にやってのける。
SHAKE!SAHKE! :2サビ"黙ってないでさ"の"っ"の表現が衝撃的。
星名美怜
高音域の女王。
他のメンバーでも苦しくなってしまうハイトーンをバシッと簡単に歌ってしまう。きっと地声の高さを磨いて、磨いて、生まれた歌声。もともとの明るいキャピキャピな歌声に加えて、対極的なシックに歌うシーンも増えてきている。でもその落ち着きの中にも、明るさがしっかりと残っている。近年の歌唱力の伸びが著しいメンバー。
星名が歌うと、曲に彩りが加わり、華やぐ。
PANDORA :高音の音ハメ。あの高さでピッチが正確って信じられない。
結ばれた想い :2Bの落ち着き払った歌声。
藍色のMonday :フィーチャー曲。ポップな曲調と明るい歌声で明度がワントーンUP。
柏木ひなた
エビ中のエース&歌姫。
音を全く外さない。とにかく歌が上手すぎて、どういうところが上手いのか全然説明できない。歌唱技術がしっかりと携わっていて、それを変えて曲の雰囲気に歌声を合わせている感じがする。確実に言えることは、安定感が秀でている。声量が凄まじい。声にハリがある。なのにライブの後半でも、彼女の歌声はとどまるところを知らない。
戦闘力MAXの柏木の歌には圧巻の一言。
I'll be here :説明には書いてないが柏木の新境地。声量より艶を前面に出した歌。
紅の詩 :フィーチャー曲。最初から最後までフルスロットル。
ジャンプ :"これは心臓のドラマだ"は心に訴えかけてくる強い声。
小林歌穂
聴けば必ず癒される歌声。
ポカポカ温かい。安心感のあるふわっとした歌い方をしている。ロングトーンは突き抜ける感じではなく、空間に広がっていく感じ。多幸感に包まれているようなくるまれているような雰囲気が曲にしっかりと伝わっている。一方、声を震わせて歌っている曲ではエモさを感じてしまう。
誰とも被らない唯一無二なものを小林は持っている。
感情電車 :Cメロソロパートの音の広がり。
お願いジーザス :最後のサビのソロ。ライブver.の声の震わせ方。
HOT UP!!! :時折ライブで見せるがなりのカッコよさ。
中山莉子
歌声の強さの象徴。
コミカルな曲でフィーチャーされることが多いけど、それだけではないんだなと言いたくなる。歌っている迫力がピカイチ。腹から出した声を100%の力で外に放出する。こぶしを覚えたらもっと凄いだろうなと思う。逆に力がしっかり抜けた時は優しく等身大の感じで歌う。そしてハモリがめちゃくちゃ上手い。
中山が持つ歌声の可能性は無限大。
リフレインが、ずっと (ユニット曲) :しっかり歌いながらメインパートを引き立てる。
あなたのダンスで騒がしい :ラストのフェイクの熱量。
シングルTONEでお願い :強く歌う時と同じ息混じりの声なのに哀愁が漂った歌声に。
6人の歌声
最近リリースされた曲は、昔に比べてユニゾンが少ないという特徴がある。
それは1人1人がソロで歌える実力をつけてきたからかもしれない。その延長線上にあるのが「星の数え方」。ソロを通り越して全員でハモれるようになってしまったアイドル。
ユニゾンももちろん聴きごたえがある。
個性のぶつかり合い。熱量のぶつかり合い。でもまとまっている「日進月歩」。
切磋琢磨してきた姿が垣間見える気がした。
そんな6人の歌を聴けるのは今しかない。
名前で判断して、聴かないでいるのはめちゃくちゃ損だと思う。私もそうだった。
今からでもぜひ聴いてみてほしい。
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